「おちょぼさん」について


知っていますか?おちょぼさんの名前の由来

 年間約200万人の参拝客で賑わうおちょぼさん。地元住民を中心に「おちょぼさん」の愛称で親しまれていますが、正式名称は「千代保稲荷神社(ちよほいなりじんじゃ)」です。

 その由緒は約一千年前の平安時代に遡ります。八幡太郎源義家(はちまんたろうみやもとのよしいえ)の六男「義隆(よしたか)」が分家する際、祖先の霊璽(れいじ)、宝剣、義家の肖像などを「千代、代々に保っていけ」と賜ったのが始まりと伝えられております。「千代保稲荷神社」という名前もこの「千代に保て」に由来します。

商売繁盛の神様、おちょぼさん

 千代保稲荷神社の御祭神は、大祖大神(おおみおやのおおかみ)、稲荷大神(いなりおおかみ)、祖神(みおやのかみ)で、商売繁盛、家内安全等のご利益があると言われております。

 この中でも稲荷の「なり」とは、ものや生命を生み出す力のことで、農業や商売繁盛の基となります。ですから、千代保稲荷大社は特に「商売繁盛の神様」として親しまれており、古くからたくさんの商人が商売繁盛を願ってお参りに来ます。

毎月末に行われる「月越参り」

 千代保稲荷神社はの参道には120軒ほどの店舗が軒を連ねる商店街となっており、毎日が縁日のような賑わいです。特に、毎月末(晦日)から翌月一日にかけては「月越参り」が行われ、境内や参道は夜通し多くの参拝者で埋まります。

 ちなみに、千代保稲荷神社は「先祖の霊璽を千代に保て」の教えから、現在でも境内でお札やお守りは一切授与されておりません。そこで、千代保稲荷への参拝者は毎月末に行われる月越参りで「今月も良く商いが出来ました。」「また来月も宜しくお願いします。」とお礼参りをするのです。


お供え物は油揚げ!?

 おちょぼさんの境内の入内嶋付近にある商店ではお供え物の油揚げとロウソクが売られています。参拝者はこの藁に通された油揚げとロウソクをお供えして商売繁盛などの願い事をします。

 油揚げをお供えする理由は、揚げ物にはタンパク質や脂肪が含まれていて体にいいから、また、油揚げが狐の毛皮に似ているからなど諸説あります。

 お供え物の油揚げが拝殿の前にどっさりと並べられるのは、普通の神社では見られない風景ですね。

祈願石で願い事をしよう!

 千代保稲荷神社の境内には「祈願石」と呼ばれる願い事の成否を占う石があります。やり方は、まず一度目は何も考えず石を持ち上げます。そして、次に持ち上げるときに重く持ち上がって欲しいか、軽く持ち上がって欲しいかを決めます。願い事を念じながらもう一度持ち上げたとき、決めたとおりに感じられたら、願い事が叶うかもしれません。

おちょぼさん名物の川魚料理を味わってみよう!

 千代保稲荷神社の参道は120軒のお店が軒を連ねる商店街になっています。参道の名物には、ヨモギをふんだんに使った素朴な味わいの「草餅」、立ち食いでも楽しめる「串カツ」、地元で採れた野菜を使った「漬物」、そして当店で提供している「川魚料理」があります。

 おちょぼさんのある海津市は「木曽三川」と呼ばれる木曽川、揖斐川、長良川の三本の一級河川に囲まれた輪中地帯です。その為、古くから川魚料理が地域の郷土料理として根付いております。その中でも市の魚である「鯰(なまず)」の蒲焼は、その少しグロテスクな姿からは想像もできない淡白な味わいでおちょぼさん名物と呼ばれております。他にも川魚料理には鯉の洗いやもろこの佃煮、うなぎ料理などがあります。おちょぼさんに参拝に来たら、是非、ほていやでおちょぼさん名物の川魚料理を味わってみてはいかがですか。

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